音楽の小部屋

EARTH BOUND/キング・クリムゾン


1.21TH CENTURY SCHIZOIDO MAN
2.PEORIA
3.THE SAILORS TALE
4.EARTHBOUND
5.GROON

ROBERT FRIPP     GUITAR
MEL COLLINS      SAXES,MELLOTRON
BOZ          BASS,VOCALS
IAN WALLACE     DRUMS

1972 E.G.RECORDS

ISLANDSに続いて発表されたのは、ブートレッグ並みに音質の悪いライヴアルバムだった。
その音質の悪さゆえにイギリスのみの発表となった程である。 この音質の悪さが仇となり、当時は正当な評価を得られなかった。 しかしその内容は、他のブートレッグでも聞くことのできない過激な演奏をするクリムゾンの姿があり、とても貴重なものである。 
ISLANDS発表後にコンセプトメーカーでもあるシンフィールドが脱退し、グループはその方向性を失い、苦悩の中でツアーを行っていたようで、その怒りが聞こえるのかもしれない。
近年では、デジタルリマスターされたCDが登場し、以前よりも音質が向上し、細部の演奏も以前より聞こえるようになり、本当に凄い演奏だった事がより明確になった。(相変わらず音の歪みはあるが。)
以前、音質の悪さゆえにこのCDを敬遠された方も、もう一度チャレンジしてみてはいかがだろうか?
しかしながら、あえてこのアルバムを出したのは、やはりISLANDSまでのクリムゾンへの決別の意味があるのだろうか。
※現在ではこの当時のライヴを収めた作品が数枚、オフィシャルリリースされています。

<21st SCHIZOID MAN>
中間部は、まるでディスヒートの様だったり、70年代のマイルス・デイヴィスの様だったりもする。
低音が割れてしまっているのが雰囲気を一層盛り上げているようにも思える。

<GROON>
原曲は、2nd発表前の“CAT FOOD”のシングルのB面に収められていた曲。
途中、ドラムソロが入るが、そのドラムソロの後半、vcs3シンセサイザーによる
強烈な処理がなされる。

インパクト  100
テクニック   90
ポップ性     0
コンセプト   60
センス     90

cowbell flower

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